どんなエリア?
津南エリアは、新潟県の南端、長野県の県境に位置しています。南に苗場山を有し、南北に流れる信濃川とこれに合流する志久見川・中津川・清津川の河川に沿って、最高9段の雄大な河岸段丘が形成されています。冬の豪雪の一方で、夏は涼風に恵まれ、高原性のさわやかな気候が続きます。このような地形、気候条件は、稲作のほかに、花卉、人参、アスパラ、とうもろこしといった畑作物の栽培も可能にしています。町の各地に縄文時代からの遺跡がみられ、河岸段丘を利用して先史時代より人々が生活を営み文化を築いてきたことがうかがわれます。
歴史
中津川の河岸段丘上の高台(川床から約160m)に位置する縄文時代中期の遺跡『沖ノ原遺跡』があります。1972年から1973年にかけて3回の発掘調査が行われ、中央に広場を持つ直径約120mの環状集落で、200戸以上の家屋が存在していたと推定されており、1978年には国の史跡に指定されました。火焔型土器のほか、打製石器や石鏃、縄文クッキーなどの出土品は、新潟県有形文化財に指定され、現在津南町歴史民俗資料館で保管・展示されています。