どんなエリア?
松之山エリアは長野県境に位置する周囲を山々に囲まれた標高200~600mの丘陵地帯です。東部に越道川、西部に渋海川が流れ、川沿いに耕地が開けているものの、急傾斜地が大半で地すべりも多く、冬の豪雪を含めて厳しい自然にさらされた地域です。棚田で営まれる稲作のほかに、山菜やきのこなどの特産品づくり、松之山温泉を核とした旅館業などが営まれています。「大地の芸術祭」をきっかけにして里山の生態系を見直そうと、「森の学校キョロロ」を拠点とした地域づくりが行われています。
歴史
村山家31代の前当主が700年に近い歴史をもつ村山家旧宅と庭を博物館にした『大棟山美術博物館』があります。村山家の豪農の暮らしを伝える生活調度品、書画、陶芸品等の芸術品のほかに、前当主の叔父に当る「坂口安吾」の遺品も数多く展示されています。安吾はもともと松之山随一の旧家である村山家に、叔母と姉が二代続けて嫁いだという縁で、頻繁に訪れていました。