観光 / 越後妻有を巡る
7月23日。4連休の初日に「『大地の芸術祭』の里 越後妻有2020夏」と題した夏プログラムがスタートしました。テーマは、“家族であそべる夏休み”。思いっきりあそべる展覧会や野外アートを巡るスタンプラリーなど親子で楽しめる企画が満載で、毎日子どもたちが駈け回っています。
27 July 2020
親子連れが目立ったのは、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]。2016年から夏の恒例企画となった「水あそび博覧会」を開催中です。4回目ともなる本展は徐々に浸透し、今年はオープン前から行列ができるほど。中央の池にあるレアンドロ・エルリッヒ作品「Palimpsest:空の池」では大人も一緒にオリジナルSUPボードを楽しみ、回廊にある原倫太郎+原游の「ウォーター・ヴィレッジ」はちびっこたちの心を鷲掴み。今回は水車やシャワーなどが加わってパワーアップし、子どもたちは何度も何度も猛ダッシュで船を追いかけます。同作家がつくったスノードームも必見。中に入っているのはアノ作品。
原倫太郎+原游「ウォーター・ヴィレッジ」2019年(Photo by YONEYAMA Noriko)
YORIKOの「越後妻有コラボ甘味屋台」では、土日祝限定でオリジナルフローズンアイスを販売中。ブルーベリーやキウイといった定番ジャムに加え、今年はトマト、お芋、トウモロコシが仲間入り。2種類選べるのでトマト+トウモロコシをチョイス。恐る恐る口にしてみたら、目からウロコの美味しさでした。地元で採れた新鮮な果物や野菜を使った妻有ならではのアイス。ぜひお試しあれ。
Photo by YONEYAMA Noriko
まつだい「農舞台」には、怪しげな路地裏感満載の「里山フードコート」が出現。アーティスト・豊福亮が手掛けたフードコート「神加味中心(かみがみちゅうしん)」には、日本各地の神様がソーシャルディスタンスを保ちながら出没。怪しいけれども安全な空間で、越後まつだい里山食堂の特別メニューをお召し上がりいただけます。今だけの異国風ランチやデザートも見逃せません。
豊福亮「神加味中心」2020年(Photo by YONEYAMA Noriko)
豊福亮「神加味中心」2020年(Photo by YONEYAMA Noriko)
豊福亮「神加味中心」2020年(Photo by YONEYAMA Noriko)
絵本と木の美の美術館では、松本秋則&松本倫子夫妻の企画展が同時開催中。松本倫子「自由でOK‼」展で描かれたのは、愛猫ほっぺをモチーフにした繊細で緻密な無数のオブジェ。同じポーズでも色合いがまったく異なる猫たちに囲まれ、作家の世界観にぐぐっと引き込まれます。ほっぺの塗り絵も楽しい! けれども絵が緻密なので塗り終わった頃にはぐったり。これを何百枚と描く凄まじさを実感します。
松本倫子「自由でOK‼」展(Photo by YONEYAMA Noriko)
塗り絵/松本倫子「自由でOK‼」展(Photo by YONEYAMA Noriko)
風が吹くと外から聴こえてくる心地よい竹の音。校舎の外には、松本秋則の「風の奏でる竹の音」展の作品が広がっています。さまざまな形をしたオブジェがゆらゆらと揺れながら、風鈴のように素朴ながらも涼しげで心地よい音を奏でます。教室の中には、羽のついたオブジェたちがゆったりと飛び回り、不思議な音を紡いでいます。かつて音楽室だったその教室には竹の音が響きわたり、その動きは飽きることがなく、いつまでも居たくなるような空間です。
松本秋則「風の奏でる竹の音」展(Photo by YONEYAMA Noriko)
松本秋則「風の奏でる竹の音」展(Photo by YONEYAMA Noriko)
廊下の天井を見上げると2人のコラボ作品が。廊下の壁にも猫たちがわんさか。学校の外も中も体育館もまるごと楽しんだあとは、Hachi Caféで珈琲とデザートでひと休み。お腹が空いているなら野菜どっさりカレーもオススメです。
Photo by YONEYAMA Noriko
企画展はもちろん、山や田んぼから顔をみせる野外アート巡りもオススメです。スタンプを集めながら、アートを道しるべに里山を巡ってみてください。里山全体がフィールドミュージアムの越後妻有。
この夏はどこからあそぶ?
Infomation
【会期】2020年7月23日(木祝)~8月30日(日)
【会場】越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)・・・越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、まつだい「農舞台」、絵本と木の美の美術館 ほか
【料金】共通パスポート 一般2,500円、小中1,000円(税込)
※企画展や作品の特別開館、イベントなど詳細日時は内容によって異なります。
≫詳細はコチラ
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