松本倫子「自由でOK!!」展/松本秋則「風の奏でる竹の音」展(2020年)

開催概要

この夏2つの企画展が同時スタート!

絵本と木の実の美術館の1F校舎棟が猫ねこネコ...だらけ!作家・松本倫子が緻密な模様と明晰な色使いで描く愛猫「ほっぺ」と、不思議美術家の松本秋則が手掛ける竹と音のインスタレーションを同時に楽しめるスペシャルな企画展がスタートします。


松本倫子「自由でOK‼」展

絵本と木の実の美術館11年目の企画展第一弾では、作家・松本倫子をお迎えします。2000年に統合失調症を患い、苦しみの中から彼女を救い出した愛猫「ほっぺ」をモチーフとした作品を描き続け、今では作品数は数千点にも及びます。色彩豊かで下描きなしで描かれる緻密な模様は、一度見たら忘れられず、猫の表情はどれも愛らしい。館内いっぱいに展示された作品の様子は、まるで美術館が猫に占拠されてしまったかのよう。松本倫子の世界観を全身で感じることのできる企画展となります。

≪作家コメント≫
私の毎日のスケジュールは、ほぼ決まっている。
毎日、ほとんど同じ。
悲しいことで、体調を壊すのはわかるけど、うれしい、楽しいことでも体調を壊す。
うれしい事や、楽しいことは大好きなのに。。
作品制作、以外のことが、ほとんど極端にできない。
自由なのかどうかわからないけど、以前よりは、自由になっている。
とくに気持ちが。

Photo Yoneyama Noriko

Photo Yoneyama Noriko

Photo Yoneyama Noriko


松本秋則「風の奏でる竹の音」展

第二弾企画展では、竹を素材とし、心地よい音を奏でるサウンドオブジェをつくる作家・松本秋則をお迎えします。絵本と木の実の美術館の緑豊なフィールドいっぱいに、風を仕掛けとした爽やかな作品がやさしく奏でます。また、さまざまに変化するサウンドオブジェの影と、そして偶然から生まれる音の重なりが、館内と屋外にひとつの物語のように展開していきます。

≪作家コメント≫
私は35年程前から作品の材料に竹を使っています、自然素材なので自分の思い通りの形にはなかなか出来ないです。切ったり、削ったり、曲げたりして竹に触れていると、こうして欲しいと竹が教えてくれる瞬間が有ります、竹との対話が上手く出来た時に独創的な作品が生まれます。

Photo Yoneyama Noriko

Photo Yoneyama Noriko

Photo Yoneyama Noriko

Photo Yoneyama Noriko


作家紹介

松本 倫子 MATSUMOTO Michiko

1973年 生まれ。
2000年に統合失調症を発症。2010年スタジオクーカに入り、人に対して壁を作ってしまう自分を簡単に飛び越えてくる天真爛漫な人たちに出合いリラックスして絵を描くことができるようになる。2011年ほっぺ(猫)を動物愛護協会から譲ってもらう。2015年ART FAIR 東京出展、ほか、ジャンルにとらわれず、様々な活動を展開中。

松本 秋則 MATSUMOTO Akinori

1951年生まれ。
1980年代より音の出る作品(音具・サウンドオブジェ)を創作して、美術館や野外など様々な場所で自動演奏による音のオブジェを展示する。作品の素材は主に竹を使用し、演奏の動力は電力や人力、風や水など自然エネルギー等を利用する不思議美術家。

Matsumoto Akinori Michiko

開催概要

日時 2020年7月23日(木祝)~11月23日(月祝)
場所

絵本と木の実の美術館(新潟県十日町市真田甲2310-1)

料金 一般800円、小中300円
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