 
          この作品のコンセプトは、かつて住居前で目撃した、道路工事に依拠します。ある日、目の前の道路に、四角い大きな穴があけられ工事が始まった。そしてしばらくの後、道は何事も無かったかのように舗装され、地下の空洞には満々と水が注入されていった。防火用水の貯水工事であった。その工程は、水の質量を、実在と不在の間に宙吊りにすることになった。工事の目撃によって私は、事実あるいは存在というものの内実が、いかに危うくエロス的なものであるかという確信をもつに至ったのです。私は、実在する水(あるいは事物)と、想像的な水(あるいは事物)のあいだ、あるいは両者が接する振動領域を提示したかった。まず、鋼鉄製の建築の内懐へ入り込むことで、建築の一部へと作品を溶解させた。それによって、水を封印した鉄の物質感をできる限り中和し、水の経験を、観念領域の経験へと移行させることを目論んだのです。
| 作品番号 | Y023 | 
|---|---|
| 制作年 | 2003 | 
| 時間 | 日中 | 
| 料金 | ー(期間によっては作品鑑賞パスポートや共通チケットを販売) | 
| 休館 | [~11/30]火定休、[12/1~3/8]火水定休(祝日の場合は開館し、翌平日を休館) ※年末年始休館:12/26(金)-1/1(木) | 
| エリア | 松之山 | 
| 集落 | 松口 | 
| マップコード | 298059523*42 | 
| 公式サイト | http://www.matsunoyama.com/kyororo/ | 
| 公開期間 | 通年公開(~11/30:火定休、12/1-2026/3/8:火水定休) ※年末年始休館:12/26(金)-1/1(木) | 
| 場所 | 「森の学校」キョロロ(新潟県十日町市松之山松口1712-2)内 |