【香港ハウス2025企画展】ホンヒム & アーシム《石の囁き》

開催概要

2025年の香港ハウスでは、ホンヒム & アーシム2名の作家による企画展を開催いたします。

信濃の川や山によって形成された自然の水石は、時間の経過と生態系の変化を見守っています。ホンヒム(Chris Cheung)とアーシム(Sim Shum Kwan Yi)は、これらの水石を使って陶器の壺と共鳴するインスタレーションを作り出し、自然の音を香港ハウスに取り入れています。また、彼らは絵画や紙のランタンを通じて、両地のつながりを探求しています。《石の囁き》は、観客に独自の感覚体験を提供します。

ワークショップ

影石窟(かげせっくつ)の間接照明づくりワークショップ

日時| 7/19(土)13:00-14:00、7/20(日)14:15-15:15
料金|無料
要予約|こちら

2025年香港ハウスで作品を展開する作家ホンヒム&アーシムは、モールス信号にインスパイアされた水石のための独自の言語システムを開発しました。またその言語システムを使用した影石窟(かげせっくつ)の間接照明を制作しました。今回のイベントではこの間接照明を作家と一緒に作ります。作った作品はご自身で持ち帰ることができます。


ホンヒム & アーシム

ホンヒム & アーシム

ホンヒム(h0nh1m)は、新メディアアートのインスタレーションや前衛的な電子視聴覚パフォーマンスで知られる香港のアーティストです。彼の創作スタイルと美学は独特で、伝統と未来の概念を融合させ、東西哲学の解釈を革新しています。近年の主な作品には、書道家・董陽孜氏と共同制作した《墨・脈》(M+委嘱)、香港故宮文化博物館のための《浪書》、香港舞蹈団との協働による大型ダンス詩《快雪時晴》などがあります。2025年には第19回香港藝術発展賞にて「アーティスト・オブ・ザ・イヤー(メディアアート)」を受賞しました。

彼は2008年に新メディアアートチームXCEPT / XCEEDを設立し、作品は国際的な賞やアートフェスティバルで多くの注目を集め、オーストリア、ポーランド、ブラジルなどで展示されました。さらに、ドイツのRed Dot Design Award、ニューヨークのTDC Awards、Core77、イギリスのLumen Prize、オランダのFrame Awards、深圳のGDC11、日本の字体デザイン協会、香港のGDA、アジアで最も影響力のあるデザイン大賞、ニューヨークのアートディレクターズクラブ(ADC)および第11回若手先鋭年展で受賞歴があります。近年では、XPLOR実験室とFutureTenseプラットフォームを立ち上げ、持続可能な生活美学と新メディアアートの発展に取り組んでいます。

アーシムは、香港浸会大学視覚芸術学院にて研究修士号(MPhil)および文学士号(BA)を取得されました。在学中には、名古屋造形大学へ半年間の交換留学を経験されています。主に水墨を媒体とされ、伝統山水画の現代的意義を探求されるとともに、これを新たな象徴表現へと昇華させる活動を続けられています。作品では、個人と社会の物語性を交差させつつ、社会的制約や離散といった現代的な課題を主題として扱われています。

2022年には、劉国松水墨芸術大賞において銅賞を受賞されました。同年開催の個展「不能承受的輕」(耐えがたい軽やかさ)が、D&ADアワード(ウッドペンシル)、ニューヨーク・アートディレクターズクラブ賞(銅賞)、東京タイポディレクターズクラブ賞、ゴールデンピン・デザイン賞、アジア・デザイン大賞(銀賞)など、国際的に高い評価を得られました。2024年には、作品集「塵雜與蟬鳴」(塵埃と蝉の声)を上梓され、金点デザイン賞、ニューヨークADC賞、アジア・デザイン大賞において優秀作品に選出されております。彼女の作品はアート・バーゼルで複数回展示されており、オックスフォード大学アシュモレアン博物館のコレクションにも含まれています。


香港ハウス

香港との恒常的な文化交流拠点となる滞在制作兼ギャラリー施設。設計は2012 年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展などで注目を集める若手建築家チーム、イップ・チュンハン(葉晉亨)が公募で選定された。年間を通して香港の大学、文化機関、自治体などと連携しながら多彩な地域交流プログラムを継続的に展開するほか、コンペで選ばれた作家、パフォーマー、文学作家などが滞在制作し、作品展示を行う。≫香港ハウス

Photo by Osamu Nakamura

開催概要

日時 2025/7/19(土)-8/31(日)の火水以外、9/1(月)-11/9(日)の土日祝
場所

香港ハウス(新潟県中魚沼郡津南町大字上鄉宮野原29-4)

料金 個別鑑賞料一般600円/小中300円(上郷クローブ座と香港ハウス共通)、もしくは共通チケット

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