越後妻有里山現代美術館 MonETにて2023年より開催している連続企画展。会期毎にゲストキュレーターがアーティストを選定し、展覧会を開催します。
大地の芸術祭は、美術を契機に地域を活性化すべく活動を行ってきました。更なる地域に根ざした芸術祭にしていくため、地域と芸術の新しい可能性を探り、未来を担う作家と出会い、新たな協働を生み出していきます。越後妻有里山現代美術館MonETでは、ゲストキュレーターが広く今後の美術をひらいていくアーティストを選び、2か月ごとに個展を行います。2023年から長期にわたる連続企画展シリーズとして開催しています。
北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)
展覧会にはその展覧会が何を見せるか、何を目指すかという「ステートメント」というものがつきものです。おそらく、みなさんもステートメントを読んで、行きたい展覧会を選ぶでしょう。
ステートメントはそれが素晴らしければ素晴らしいものであるほど、作品も作家も過剰なものとして映してしまうことがあります。まだ、ことばに捉えられない美しいだけではない、面白いだけではない、暗い気持ちもありのままに表現として扱えるのが現代アートの特徴です。
ここにつづくことばは意味の通じないイメージが連続していきます。これらは私たちが現代アートというものでしか表現できない切実なことばたちです。
犬死に・ピラミッド・逃げること/アートってそもそも何なの?/問いの設定が間違っている/私と生きるか死ぬか選んで/徐々に緩慢になる指の動き/車でどんどん雑木林を駆けていく/猛スピードで走り去ってく/ハイビームは木の影を実体の何倍にも見せる/Dポップの木が生えている/でも、今、生きている、って実感してる?/人生全然思い通りにいかないね/だけどいちずに/リビングデッド/死んだように生きるが地を這ってでも生きるし/脳みその働き/自分の鼻の穴の中に入っていることが自分で分かる夢を見たんだ/「これがそれだった。」/「水晶のように透明なひととき、」/「大テキサス・ダウンロードというわけだ。」/飛び込んでいくときの息呑む瞬間/自分が知っている感情の中で何かをつくることにはもう飽きた/なんか本当にムカつくよね?/ここには危険がいっぱい/いろんなものの関係のうえに自分が成り立っていることが不思議で鬱陶しい/光岡くんの身体の中には都市が拡がっている/空間の中に空間があって入口と出口はちがうけど、同じところにでてくる空間
檜山真有(本展キュレーター)
【ゲストキュレーター】檜山真有(キュレーター/リクルートアートセンター)
【会期】2024年11月23日(土)~2025年1月13日(月祝)火水定休 10:00~17:00(最終入館16:30)
【料金】個別鑑賞券(一般1,200円/小中600円)
※料金には、越後妻有里山現代美術館 MonET常設展示と企画展示鑑賞料含む。
本展の関連イベントとしてMonETの池で大喜利大会を開催します。渾身の回答を叫んで聞かせてください。面白ければ勝ちだとされる大喜利ですが、本大会はスベった人が勝ちの番狂せ特別ルール。切なさと滑稽さを一瞬でたちのぼらせる冷えっ冷えの場をみんなでつくりましょう。
【日時】2024年12月14日(土)13:00〜
【場所】越後妻有里山現代美術館 MonET 池
【参加費】美術館入館料(個別鑑賞券)に含む
注意事項:
・屋外でのイベントとなります。暖かい服装、防水の靴でお越しください。
・小学生以下のご参加も歓迎しておりますが、保護者同伴でお願いします。
作家プロフィール
光岡幸一|1990年愛知県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。近年の展覧会に、2024年「国際芸術祭「あいち」地域展開事業 底に触れる 現代美術 in 瀬戸」瀬戸市、愛知。2024年「レイクサイドスペシフィック!—夏休みの美術館観察」市原湖畔美術館、千葉。2024年「Art Squiggle Yokohama 2024」山下ふ頭、神奈川。2024年「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」国際芸術センター青森など。
ゲストキュレータープロフィール
檜山真有(キュレーター/リクルートアートセンター)
1994年大阪府生まれ。2020年東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース領域修了。近年のキュレーションに、2024年「田中藍衣個展 リバース ストリング」越後妻有里山現代美術館MonET、新潟。2023年「雨宮庸介個展 雨宮宮雨と以」BUG、東京。2023年「谷原菜摘子の北加賀屋奇譚」CCOクリエイティブセンター大阪など。
越後妻有MonET連続企画展 概要
Vol.1 2023年7月1日(土)~8月27日(日)
「マテリアルショップカタルシスの岸辺 十日町店 &『死蔵データグランプリ2022-2023』記録展」
作家:カタルシスの岸辺
ゲストキュレーター:椹木野衣(美術評論家)
Vol.2 2023年9月9日(土)~11月5日(日)
「版画報、道が動く」
作家:松元悠
ゲストキュレーター:保坂健二朗(滋賀県立美術館 ディレクター(館長) )
Vol.3 2023年11月18日(土)~12月24日(日)
「続・並行小舟唄 翠のうつわ」
作家:竹﨑和征+西村有
ゲストキュレーター:塚本麻莉(高知県立美術館主任学芸員)
Vol.4 2024年1月13日(土)~3月10日(日)
「リバース ストリング」
作家:田中藍衣
ゲストキュレーター:檜山真有(キュレーター/リクルートアートセンター)
Vol.5 2024年4月13日(土)~6月9日(日)
作家:出津京子
ゲストキュレーター:保坂健二朗(滋賀県立美術館 ディレクター(館長) )
Vol.6 2024年11月23日(土)~2025年1月13日(月祝)
作家:光岡幸一
ゲストキュレーター:檜山真有(キュレーター/リクルートアートセンター)
Vol.7 2025年1月25日(土)~2025年3月23日(日)
作家:三宅感
ゲストキュレーター:椹木野衣(美術評論家)
Vol.8 2025年4月12日(土)~2025年6月15日(日)
作家:高田冬彦
ゲストキュレーター:塚本麻莉(高知県立美術館主任学芸員)
日時 |
Vol.6 2024年11月23日(土)~2025年1月13日(月祝) 祝日を除く火水、年末年始定休 10:00-17:00(最終入館16:30) |
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場所 |
越後妻有里山現代美術館 MonET |
料金 | 一般1,200円/小中600円 ※料金には、越後妻有里山現代美術館 MonET常設展示と企画展示鑑賞料含む。 |