2024年に向けて秋山郷の旧大赤沢小学校を、新たな山の生活と芸術が交差する拠点として準備していきます。今回は経過報告ということで、秋山郷に30年通い続け独自の視点で狩猟文化を研究している田口洋美氏の90年代前半に撮影されたマタギの狩猟映像上映を中心とした展示を行います。現在失われた、多くの狩猟技術や儀礼を撮影した貴重な映像とともに秋山郷の文化を再考するきっかけとします。
1984年山梨県生まれ。場や歴史、そこに関わる人の特性に着目し、他者と共にある方法を模索するプロジェクトを全国各地で展開。2008年に鈴木一郎太とともにNPO法人クリエイティブサポートレッツにて「たけし文化センター」を企画。最近の主な活動として、漂着神の伝説が数多く残る町で、漂着廃棄物を現代の漂着神として祀る神社を建立した《神話の続き》(2017、奥能登国際芸術祭)、埋もれた地域の歴史を現代に結びつけ直すことで、市民の主権と文化の獲得を目指す。《常陸佐竹市》(2016、茨城県北芸術祭)、お金ではなく「とくいなこと」を預かり運用する《とくいの銀行》(2011~、取手アートプロジェクトほか)など。
1957年茨城県生まれ。明治大学文学部卒業。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了(博士:環境学)。現在、狩猟文化研究所代表。東北芸術工科大学芸術学部歴史遺産学科教授。専攻:民俗学、文化人類学、環境学。20代半ばに映画製作スタッフから研究者へと転身し、中部東北日本の狩猟文化研究で業績をあげる。民族文化映像研究所、日本観光文化研究所主任研究員を経て1996年に狩猟文化研究所を設立、同代表。1990年マタギサミットを発起、現在も主宰幹事を務める。山と人と動物を知る異色のフィールドワーカー。豊かな森林が育む生物多様性を基盤とした先人の狩猟採集活動について歴史社会的な文脈を重視しながら技術や行動といった具体的視点から研究。近年はロシア極東、シベリア地域の先住民族研究や野生動物の保護管理問題に着手している。
日時 |
2022/7/30-9/4の火水以外、9/5-11/13の土日祝 ※11/12(土)はシンポジウム開催に伴い、11/12は終日非公開(シンポジウム開催中は参加者のみ見学可)となりますのでご了承ください。1Fの作品群は公開しております。 |
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場所 |
旧津南小学校大赤沢分校(新潟県中魚沼郡津南町大赤沢丁154-1) |
料金 | 入館料500円に含む(作品鑑賞パスポートまたは個別鑑賞券) |