「花」をテーマにして、越後妻有に住む人々の日常生活と美術作品の「出会い」と「関わり」を想定した。設置場所に占める大きさを誇張しない「ささやかな作品」である。具体的には家々を訪ね歩いて、好きな花の名前を聞き、その花の作品を制作し、それぞれの家の中に飾っていただく企画である。芸術祭に訪れた人々は、「花」を飾った家のマップを手に、軒先に飾られたポストカードを見ながら、家々を訪ね歩くことになる。また実際の作品を見るには、家の中に入り、住民の方々に声をかける必要がある。「家」の内・外、他者との出会い衣を通して、美術と普段関わりを持たない人々と交流し、美術を日常に浸透、持続させていきたかった。人々が毎日、家に花を飾る生活のように。
作品番号 | D093 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松代 |