「土を寄せ固め、横たわる人の形をつくる。それは日に晒され、雨に流されて土に返る。作品はできあがる土の像にあるのではない」というイメージを起点として、この計画は動きはじめた。雨や日差しは勿論、京都からの参加者、この計画に関わることになった松代の人たち、それぞれの関係のなかですべては進行し、ゴーレムの姿や、作業のあり方はともに変化していった。期間を通じて京都からの参加者は入れかわり立ちかわり現地に赴き、作業し、記録した。ゴーレムは会期の終了とともに、それをつくったものたちの手によって土にかえされることとなった。作品はできあがっていた土の像にではなく、それにまつわり起った様々な事柄のほうにあり、残るものはその記録や記述のみである。
作品番号 | D079 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松代 |