食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社は、創業から25年の節目を迎え、社史を「アート」で表現する取り組みとして、企画展「食のジャーニー:ゲートシティ大崎館内アート展」を2025年11月3日(月)より開催しています。Oisix商品パッケージデザインやスムージーなどのコラボレーションに続き、「大地の芸術祭」と一部連携した本企画では、芸術祭参加アーティストの中﨑透がオイシックス・ラ・大地株式会社の歴史や食の繋がりから着想を得た作品を展開しています。
一般的には「紙」の社史が主流である中、あえて「アート」を用いて社員の方々に解釈を委ねる表現方法を選んだ同社。作品を通じて、社員の方々には企業理念である「食の社会課題をビジネスの手法で解決する」未来を担う一員として、当事者意識を持ってもらうきっかけになればと、今回の企画展の実施にいたりました。
本展の制作管理には、芸術祭主催者団体のひとつであるNPO法人越後妻有里山協働機構、および芸術祭の作品制作を手掛ける株式会社アートフロントギャラリーが携わっています。
主催:オイシックス・ラ・大地株式会社
制作管理:NPO法人越後妻有里山協働機構、株式会社アートフロントギャラリー
協力:ゲートシティ大崎管理組合
中﨑透「《25歳の地図》〜美しい夢、果てしない坂〜THE MAP OF 25 – Beautiful Dreams, Endless Slopes -」(企画展「食のジャーニー展」より)
中﨑透「《25歳の地図》〜美しい夢、果てしない坂〜THE MAP OF 25 – Beautiful Dreams, Endless Slopes -」(企画展「食のジャーニー展」より)
大地の芸術祭参加アーティスト、中﨑透が手がけた作品のタイトルは「《25歳の地図》〜美しい夢、果てしない坂〜THE MAP OF 25 – Beautiful Dreams, Endless Slopes -」。作家は、創業者で代表の高島宏平さんほか、同社のスタッフの皆さん、生産者さま、お客さまから聞き取ったエピソードをもとに会社の歩みをアートで表現。空間全体を使ったインスタレーションで、本社のあるゲートシティ大崎内に作品を展示します。作品の中にはオイシックス・ラ・大地の歴史を想起させる思い出の品々やエピソードも展示されており、作品を見て周ることで25年の歴史を辿り、これからの未来への課題を投げかける内容になっています。
ここ数年ほど、作品を展開する地域や建物などに所縁のある方たちの言葉を集めて、一つの大きな歴史だけでなく、個人の記憶の集積によるぼんやりとした歴史のあり方のようなものに興味を持って制作しています。今回はオイシックスという会社の創業にまつわる話を聞いたり、長年関わってきた生産者の方に会いに中国地方や九州まで足をのばしたり、子育てをきっかけに愛用するようになったというご家庭にお邪魔したり、思いがけない制作の始まりとなりました。この声を届けたいな、なんて言い方をすると大袈裟だけど、このぼんやりとした歴史のあり方を「社史」として制作しませんか、と思いがけないお声がけをしてくれたユニークな試みに全力で応えたいなと思っています。
(中﨑透コメント)
中﨑透「《25歳の地図》〜美しい夢、果てしない坂〜THE MAP OF 25 – Beautiful Dreams, Endless Slopes -」(企画展「食のジャーニー展」より)
オイシックス・ラ・大地株式会社は2000年の創業以来、「食の社会課題をビジネスの手法で解決する」を企業理念に掲げ、M&Aなどを通じて事業規模を拡大してきました。連結従業員数が4万人を超え、多様なバックボーンを持つ社員の方や、社歴の浅い社員の方の割合が増加する中で、創業25年の節目に一度立ち止まり、これまで同社が大切にしてきた価値観や、企業としての姿勢を改めて共有することが重要ではないかと考えたそうです。
2017年からは大地の芸術祭とのコラボレーションを継続的に実施してくださっています。そのなかでアートの持つ力を感じてくださり、アートの可能性をオイシックス・ラ・大地のビジネスにも活かせればと、今回の取り組みが実現しました。
中﨑透「《25歳の地図》〜美しい夢、果てしない坂〜THE MAP OF 25 – Beautiful Dreams, Endless Slopes -」(企画展「食のジャーニー展」より)
企画展にあわせて、通常非公開の淺井裕介作品「八百万の物語@Osaki Farm」が特別公開されます。会場では、これまで公開の機会が限られていた貴重な作品が展示され、アーティストの新たな表現に触れることができます。
本作は北海道から沖縄まで、日本全国の農家さんの土44種を使って泥の絵を描いた作品。普段は絵を描く場所で土堀から始めるアーティストが、今回は、オイシックス・ラ・大地株式会社が関わる2700近くもの農家さんの中から、特に縁の深い36の農家の方に土を提供してもらい、完成した作品です。
ここに集まった、普段出会うことのない土同士が隣り合う不思議さにドキドキしつつ、それらが育てている食物のリストからそれぞれの土地を想像したりしながら一気に描き進めました。土の一粒の中には、太古の昔からつい昨日までのたくさんの命の繋がりやその成長を見守るエネルギーが詰まっていると思っています。この作品もその小さな声に耳を傾け、環境も性格も違う様々な土たちが語る小さな物語を拾い集めるようにして絵を描いていきました。自分が様々な環境の中で物を作る際によくお手本としている植物全般にとって大切なことは、完成させることではなく、いかに環境の中で変化し、成長していくかだと思っています。
(淺井裕介コメントより)
淺井裕介「八百万の物語@Osaki Farm」撮影:木奥恵三
食のジャーニー:ゲートシティ大崎館内アート展
開催期間|2025年11月3日(月祝)~24日(月祝) 10:00~19:00 ※期間中は土日もご覧いただけます
会場 |ゲートシティ大崎(東京都品川区大崎1丁目11番2号)※JR山手線大崎駅から徒歩1分
料金 |無料
※一般の方もご覧いただけます
<11月3日(月)~24日(月)>
◆アート作品の展示
展示場所:ゲートシティ大崎の共有部(イーストタワー1階、3階)、雨晴食堂(ウエストタワー3階)、オイシックス・ラ・大地のエントランス(イーストタワー5階)
◆「雨晴食堂」での期間限定メニュー提供
ゲートシティ大崎にある、オイシックス・ラ・大地とシダックスコントラクトフードサービスが連携して運営する職域食堂「雨晴食堂」にて、規格外野菜を使ったイベント期間限定メニューをお楽しみいただけます。
<11月14日(金)、15日(土)> ※2日間限定
◆マルシェ「未来へつなぐ、おいしいマルシェ」
食の社会課題をテーマに、アップサイクル食品、規格外農産物、環境に配慮し製造された食品などを販売します。
場所:B1Fアトリウム
◆アート作品の観覧スタンプラリー
ゲートシティ大崎内に設置されたアート作品を巡るスタンプラリーです。マルシェ内のオイシックス・ラ・大地ブースで用紙を配布し、すべて集めた方には景品として、オイシックス・ラ・大地商品をお渡しします。(各日先着100名)
<11月15日(土)>
社史アートを制作したアーティスト・中﨑透を招きトークイベントを開催。ぜひこの機会にご参加ください。
日時|2025年11月15日(土) 15:00~16:30(14:45受付開始)内容(予定)|「 食のジャーニー」展 アーティスト中﨑透による作品解説と鑑賞ツアー会場|ゲートシティ大崎イーストタワー5F オイシックス・ラ・大地オフィス受付対象|どなたでも定員|30名(要事前申込・先着順)※定員に達し次第、受付を終了します。参加費|無料
申込|こちら
武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程満期単位取得退学。現在、茨城県水戸市を拠点に活動。言葉やイメージといった共通認識の中に生じるズレをテーマに自然体でゆるやかな手法を使って、看板をモチーフとした作品をはじめ、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、形式を特定せず制作を展開している。2006年末より「Nadegata Instant Party」を結成し、ユニットとしても活動。2007年末より「遊戯室(中﨑透+遠藤水城)」を設立し、運営に携わる(-2021)。2011年より「プロジェクトFUKUSHIMA!」に参加、主に美術部門のディレクションを担当。近年の主な展覧会に個展「FICTION TRAVELAR」水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」(新潟)など。令和4年度(第73回)芸術選奨新人賞(美術部門)受賞。
オイシックス・ラ・大地株式会社について
オイシックス・ラ・大地株式会社は、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の国内主要ブランドを通じ、安心・安全に配慮した農産物、ミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。子会社に、事業所、学校などで給食事業を展開する「シダックスコントラクトフードサービス」、病院、高齢者施設、保育園、幼稚園などで給食事業を展開する「シダックスフードサービス」、買い物困難者向け移動スーパー「とくし丸」、米国でプラントベース食材のミールキットを展開する「Purple Carrot」などがあり、食の社会課題を解決するサービスを広げています。また、「サステナブルリテール」(持続可能型小売業)としてSDGsに取り組み、サブスクリプションモデルによる受注予測や、ふぞろい品の積極活用、家庭での食品廃棄が削減できるミールキットなどを通じ、畑から食卓まで、サプライチェーン全体でフードロスゼロを目指しています。
『ふぞろい野菜を使ったスムージー』(2024年)
監修:CRAZY KITHCEN
「ほっこりおいしい お湯でたべられるごはん」(2024年)
デザイン:原游
能登さくら駅ダンボール(2024)
デザイン:原游
森を守るダンボール(2023年)
デザイン:原游
「たがやす、たねまく、たくましくそだつ。たすけあう、たたえあう、そしてたのしむ。」(2022年)
デザイン:田島征三
「OiSEASONING オイシーズニング」(2022年)
デザイン:原游
「しっとりシャケほぐし」「鶏そぼろ」(2022)
デザイン:原游
「潮風と雪解け水が育てた北海道函館牛乳」(2021年)
デザイン:原游
「有機栽培アフリカンルイボスティー(発酵)/有機栽培アフリカンルイボスティー(非発酵)」(2021年)
デザイン:原游
「有機魚沼産コシヒカリ(白米2kg)」(2018年)
デザイン:淺井裕介
「CUBE WATER きりしま」(2017年)
デザイン:田島征三
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