越後妻有里山現代美術館 MonET「モネ船長と大雪原の航海」

開催概要

モネの池に積もった雪の上に船が航海?! あなたも乗船して、モネ船長の仲間になってください。

「モネ船長と大雪原の航海」作品イメージ

越後妻有里山現代美術館 MonET「モネ船長と雪原の大航海」

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」にて大好評だった「モネ船長と87日間の四角い冒険」のテーマ “未知なる冒険/体験の復権/見果てぬ想像の具現化” を第二弾として展開。継続展示作家を含む国内外9組のアーティストによるサイトスペシフィックな企画展です。風景が一変する冬にしか見ること・体験することができない、作品の新たな表情をぜひお楽しみください。

[キュレーター]原倫太郎+原游
[参加作家]大輪龍志、加藤みいさ、さとうりさ、下平千夏、つちやあゆみ、西原尚、ヌーメン/フォー・ユース、原倫太郎+原游、Drawing Architecture Studio(絵造社)
[照明監修]Senju Motomachi Souko(松本大輔 / 原田弥)


〈目次〉
①キュレーター紹介
②新作
③継続展示作品
④ライトアップ


①キュレーター紹介:原倫太郎+原游

インスタレーション作家の原倫太郎と画家の原游によるアーティスト・ユニット。個々の活動に加えて、近年はユニットとしての活動も増えている。かたくりの宿に展開している「妻有双六」や、モネ船長と87日間の四角い冒険では「阿弥陀渡り」など、子どもから大人まで遊べる体験型の作品が多い。さらに作品を通して、越後妻有の情景や歴史を感じることができる。
「阿弥陀渡り」Photo by Nakamura Osamu


②新作

下平千夏

糸を用いて、雪が深々と降り積もるMonETの建築に色鮮やかな作品を展開予定。

1983年生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。人が身近な事物に対し潜在的に感じとるバイアスを炙り出すため、事物の要素や因子が本来持つ普遍的なダイナミズムを探求。空間表現を通して提示している。THAVレジデンスプログラム(台北、2014)参加、瀬戸内国際芸術祭(岡山、2019)、戦争遺構・丹賀砲台園地(大分、2020)にて作品を発表など、国内外で制作・発表。
作品イメージ

つちやあゆみ

木の玉を木琴の上で転がし、曲が流れる作品を展示予定。

会社勤務を経て多摩美術大学造形表現学部に入学。空間デザインを学ぶ。2012年、多摩美術大学造形表現学部を首席で卒業。「見て、触れて、聴いて」をコンセプトに独学の木工でひとり手作業の作品制作を行い美術館や科学館、アートイベントなどでの展示の他、無印良品やカリモク、Benesse、東京ディズニーリゾートなどの企業とのコラボレーションも手がける。世界三大広告賞のひとつOne Show(New York)ではMerit Awardを受賞。
作品イメージ

西原尚

ハンドルを回して動かしたり、鳴らすことができる作品を展開予定。

音を基軸にサウンドアートやパフォーマンスや鳴り物作りなど表現活動を行う。音を鳴らすために必要な、体と物と空間に関心がある。ギクシャクした自分の体、自作楽器、音の複雑な響きを駆使する。知らない人と会いたい、知らない文化や習慣に触れたい、そのために国内外で展示やパフォーマンスをする。

大輪龍志-TAiRiN

モネ船長が仲間たちを乗せて妻有の大雪原を進む方舟を展開予定。(デザイン:原游)

1990年埼玉県生まれ。アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの海外経験を活かし、さまざまな空間構成を手掛ける。主にその土地にある素材を使い制作。日常のありふれたものや不必要とされたものから非日常のものを構築。箱根強羅温泉「強羅花扇」の常設展示のオブジェ「Duo」などがある。
作品イメージ(大輪龍志-TAiRiN「Duo」神奈川県足柄下郡箱根町強羅常設展示作品)

原倫太郎+原游

「大町北高双六カフェ」Photo by Hirabayashi Takeshi


③継続展示作品

加藤みいさ「溢れる」

移ろうのは、光と影と肌ざわり。透明で頑丈な水風船を積み上げたオブジェは、触れるインスタレーション作品。とけだしたガラスのような質感、写りこむ周囲の景色がなんとも印象深い。天気や時間で変化する光が作品の表情となり、その時々の作品体験を楽しむことができる。
Photo by Nakamura Osamu

さとうりさ「本日も、からっぽのわたし #3(月と心臓)」

成形され、ふくらむかたち。模型をつくり、裁断や、縫製を繰り返しながら、さまざまな“膨らむかたち”を現場で試みる。作品とともに街をさまようパフォーマンスなど、新しいパブリックアートとしての作品展開を続ける多才な作家の試みるシリーズのひとつである。
Photo Kioku Keizo

ヌーメン/フォー・ユース「Tape Echigo-Tsumari」

クモが建物の隅に網を張るように、美術館という場所に侵入し、寄生するような構造を制作。作品を形づくる伸縮性のあるテープは腱のように引き伸ばされ、自然界で生まれる構造と同じようなプロセスで複雑な有機的形態をつくる。テープの構造体内部はしなやかで、弾力性があるこのインスタレーションに足を踏み入れた瞬間、彫刻がシームレスなものへと姿を変える。
Photo Kanemoto Rintaro

原倫太郎+原游「The Long and Winding River (tunnel and table)」

姿を変える「川」とともに過ごす。「くねくねした川がトンネルになったり、テーブルになったり。美術館と温泉のクロスポイントでチルアウトルームとしての楽しみ方を探っていく。生きものは古代から川に集まって、文明が始まる」(作家コメント)。作家ふたりがつくり出す「川」を、明石の湯に設置。滞在しながら体験できる場を展開していく。
Photo Kioku Keizo

Drawing Architecture Studio(絵造社)「町の散策」

未来の「町」のさまはいかに。「都市と農村の二元論は徐々に履われていく。空間も実体と仮想を厳格に区別しなくなり、人々は徐々に複合的な空間や都市と農村を受け入れるようになった」(作家コメント)。本作は、中国を拠点に架空の都市計画や巨大な建築画を制作する絵造社による「田舎パノラマグラフィック計画」の続き。現在の田舎の変貌を描き、未来を推測することに焦点を当てている。
協力:HUBART(瀚和文化)
Photo Kioku Keizo


④ライトアップ

1/25(土)~2/28(金):20:00まで
3/1(土)~3/9(日):21:00まで

※明石の湯の営業終了時間までご鑑賞いただけます。

「モネ船長と87日間の四角い冒険」でも夜間のライトアップは昼とは異なる静謐な世界観を味わうことができ人気だった。雪と作品、色とりどりのライトアップをご堪能ください。
Photo Nakamura Osamu

開催概要

日時 2025年1月25日(土)~3月9日(日)祝日を除く火水定休
場所

越後妻有里山現代美術館 MonET、明石の湯エントランス

料金 「越後妻有の冬 2025」共通チケット、もしくは企画展(常設展含む)チケット一般1,200円、小中600円※回廊の作品は無料でご鑑賞いただけますが、一部体験型作品は有料となります。(共通チケットまたは、企画展チケットを提示で無料。)
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