多様な素材は、人工物/自然物、機械生産/手工芸、具体物/抽象物、有機物/無機物といった単純な二項対立で捉えられるものではありません。
本展では、そうした素材が本来の文脈や機能から切り離された状態で再構成され、作品として展示されます。
並べられた物品は、観客にさまざまな意味の想像を促します。
もしこの作品に人間ではなく鳥が出会ったとしたら──その鳥はお皿の水を飲むかもしれないし、特定の色を好んだり、嫌ったりするかもしれない。
狩猟免許を持つ作家は、そうした想像の外にある「他の視点」の存在を意識しながら、インスタレーションを構成しています。
新作のためのイメージ
新作のためのイメージ
展示場所は、まつだい「農舞台」フィールドミュージアム内に広がる、さまざまな生き物が棲む里山エリアです。
かつて田んぼであったこの土地は、杉が植林されながらも材木として使われることなくの残され、今では夏にも涼しい心地よい林となっています。
作品をきっかけに、この場所やそこに生きる生物、土地の歴史について想いを巡らせることで、いつもよりも遠い過去や未来、あるいはまったく異なる世界の想像が湧き上がってくるかもしれません。
21の特別な要求 | 2021 | 狩野哲郎 | Reborn-Art Festival 2021-22での展示
21の特別な要求 | 2021 | 狩野哲郎 | Reborn-Art Festival 2021-22での展示
まつだい「農舞台」フィールドミュージアムに設置された、動物たちのためのインスタレーションに、作家とともに木の枝や木の実などを追加するワークショップです。
■日時
① 7月20日(日)
② 8月16日(土)※作家は参加しません
③ 9月6日(土)※作家は参加しません
各日10:30~12:30
※天候などにより内容を変更・中止する場合があります。■場所
まつだい農舞台フィールドミュージアム
■料金
大人 1,500円、小中学生 1,000円
■予約
要予約
※荒天の場合は中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
狩野哲郎 KANO Tetsuro
1980年宮城県出身、神奈川県在住。生物から見た世界/狩猟/漁業/測量などを軸としリサーチ/滞在制作を行う。2011年狩猟免許(わな・網猟)取得。時に鳥という「他者の視点」をとりこみ、動物に認識される彫刻、インスタレーションなど、新たな知覚や複数的な世界への想像を促すような作品を制作している。
Photo by Takashi ARAI
農舞台からはじまる、アートと食と農のフィールドミュージアム
まつだい「農舞台」の裏手に広がるフィールドミュージアムでの体験を通して、里山の楽しさ、おもしろさ、心地よさを直接感じられるイベントを季節にあわせて開催。城山に点在するアート作品めぐりとともに、土地の豊かさを知り学び、実感できる施設。
開館日時:10:00-17:00(最終入館16:30)
※火水定休(火水が連続で祝日が2日以上続く場合は翌営業日を振休)
Photo Nakamura Osamu
日時 |
2025年7月19日(土)~9月29日(月) 祝日を除く火水定休 |
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場所 |
まつだい「農舞台」フィールドミュージアム |
料金 | 料金:大人1,200円、小中600円 (まつだい「農舞台」フィールドミュージアム券に含む) |
備考 |
予約不要(ワークショップは要予約) |