【2023冬】越後妻有里山現代美術館 MonET企画展:「越後妻有 雪の様相 I」

開催概要

美術館の中央に水をたたえた池は、冬になると真っ白な雪原に変貌を遂げる。日本有数の豪雪地域である越後妻有の冬、そして雪の魅力を再考すべく、4組の作家が館内外で現代アートを展開する。金属素材や反射性をもつ作品が雪により、新たな眩さを映し出す。また、美術館の建築と雪原を新たな切り口でのぞむ空間も出現。数か月と続く曇天のなかでも、さまざまな表情をみせる雪とともに様相を変える作品の姿をお楽しみください。
【参加作家】加藤ユウ、小松宏誠、本郷芳哉、持田敦子

*プログラムは、天候により変更の可能性がございます。

Photo : Nakamura Osamu(体操教室以外)

 

【池での展示】

「particles -粒子たち-」加藤ユウ
十日町で霧がかる空気が私の体を包んだ。それは山の端から境界線を消し、私の体も、すべてが粒子となり溶け合っていた。景色は、自分の外側として眺めるものではなく、私自身となった。雪の粒子も降り積もり、しっとりと曖昧な空の下で、作品の粒子たちが風とともに世界の粒子を混ぜ合わせ、すべてがここで一つに溶け合っていく。

「Steps」持田敦子
仮設的な素材を用いて、作り、分解し、また作り直すことができる階段。実際に登ることができる強度で制作されている。立体状の迷路のようになっている階段の上を歩くことで、空間を新たな視点から捉えることができる。

TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展(寺田倉庫)にて制作され、その後Open Storage 2022ー拡張する収蔵庫ー(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)で形を変えて再展示された本作を、今回の企画展ではさらに形を変えて雪上に展開する。

【館内での展示】

「はるかぜ」小松宏誠
ナノ積層フィルムと白い和紙でできた、空気の動きに反応するモビール群。フィルムは白い光を変化させ、和紙のスクリーンに桜餅のような美しい色を出現させる。変化し続ける自然光や景色と重なり、春の予感を感じさせるインスタレーション。

「Appearance」本郷芳哉
アルミは表面に火をあてると、熱と重力によって次第にその存在を震わせ、移動を始める。現象によって生まれるかたちを積み重ね、その場の空気や光といった普段意識しないものと呼応させていくことで、この世界の在り様を現していく。


イベント

冬のあそび場《新水のハネッケーシ》
日時 :会期中の土日(10:00~17:00)
※企画展チケットもしくは冬の共通チケットで1回参加可
集落に伝わる昔の遊びを体験しよう。「ハネッケーシ」は越後妻有の小正月行事で、昔の除雪の道具「こすき」で羽根つきをする遊び。

関連企画「集落のおもてなし」
新水集落のハネッケーシ名人たちが、遊び方を教えてくれます。地元のお母さんたちによる食のおもてなしもあります。
日時 :1/21(土)、2/4(土)、2/18(土)、3/4(土)時間は随時
(メニュー:豚汁、しょうがみそのおもち、甘酒、おにぎりセット)

「particles -粒子たち-」ライトアップ
・日時 :展覧会会期中の土日16:45~18:00
※中庭での鑑賞は17:00まで

ナイトミュージアム
「十日町雪まつり」に合わせて、夜の美術館を1日限定で特別開館いたします。
・日時 :2023年2月18日(土)16:30頃~20:00(19:30最終入館)
・入館料:一般1,200円、小中600円(当日の再入館可)
※17:00以降の作品「Steps」と《新水のハネッケーシ》体験は出来かねます。

FC越後妻有 体操教室
日時 :1/15(日)、1/22(日)、1/29(日)、2/12(日)、2/26(日)、3/12(日)
各 9:00~10:00
参加費:500円/回
※企画展チケットもしくは冬の共通チケットで1回参加可

開催概要

日時 会期 2023/1/14(土)~3/12(日)の火水以外
時間 10:00~17:00(最終入館16:30)

※プログラムは、天候により変更の可能性がございます。
場所

越後妻有里山現代美術館 MonET

料金 冬の共通チケット、または一般1,200円/小中600円

※料金には、越後妻有里山現代美術館 MonET常設展示と企画展示*¹、「新水のハネッケーシ」体験*²費、FC越後妻有 体操教室参加費*²を含む。

*¹同日の再入場可
*²各1回のみ利用可
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