【2022】エカテリーナ・ムロムツェワ個展「Women in black/戦争に反対して黒衣を着る女性たち」

開催概要

このたび、越後妻有里山現代美術館MonETにて、ロシアの作家エカテリーナ・ムロムツェワの展覧会を追加開催することが決定いたしました。

本展では、ロシアのさまざまな都市で行われた、黒い服を着て、白い花を手にした女性たちによるウクライナ侵攻に反対する抗議活動の波に捧げられた「Women in Black」シリーズを発表いたします。「今日」という「歴史上の重要な瞬間」のドキュメントであるような一連の新作には、勇気をもって戦争に抗議して行動する人との連帯感や、社会の歴史に起きる変化への関心といったメッセージが込められています。また、本展の作品は販売し、作家の意向により、販売収益はウクライナ避難民支援のために寄付される予定です。

<作家コメント>

ウクライナの侵略が始まった後、私は、女性たちがまるで喪に服しているかのように黒い服に身を包み、白い花を持ち、静かに抗議する様子を描いたシリーズを制作することにしました。これらの抗議活動は、ロシアのさまざまな都市で行われました。女性の反戦運動が最も盛んであることから、活動全体をみても女性が主でした。デモ参加者は拘束されることもあれば、されないこともありました。この抗議活動の形態は、第一次インティファーダ期間中のイスラエルで、左派の女性活動家が行ったイスラエル兵による侵害に対する抗議に由来します。その後、世界各地のフェミニスト団体によって、自国政府の行動を批判するために取り入れられるようになりました。これらの作品で使用した最近のロシアの抗議活動の写真では、当局が活動家を特定できないように、頭部が切り取られていることが多いです。ロシアでは状況を議論する際に「戦争」という言葉を使うことが禁止されているため、デモ参加者はこの言葉をアスタリスクや他のスローガンに隠して、平和を訴えるなどすることが多いです。それでも、デモ参加者が当局の迫害を免れることはできません。私はこれらの作品の中で、こうした代替スローガンを使うこともあります。

大規模なデモはすべて暴力的に弾圧され、デモ参加者は刑事責任を問われるため、ロシアでの反戦デモは外からはそれほど見えません。そのような状況下でも、反対運動は新たな装いをもって行われます。たとえその抗議がお通夜のように見えても、どんな圧力があっても不正に対して声を上げることは可能だ、という信念を共有するために、私はこれらの作品を作りました。どんな形であれ、私は戦争に抗議する勇気を持っているすべての人と連帯します。

作家プロフィール

エカテリーナ・ムロムツェワ(Ekaterina Muromtseva)
1990年モスクワ生まれ。哲学と舞台美術のバックグラウンドを持つロシア出身のビジュアル・アーティスト。彼女の芸術実践は、社会の階層性や文化的システムにおける、歴史的な物語を更新する可能性や実際の連帯の可能性の新しい存在形態を見出そうと試みています。叙情的、そしてコンセプチュアルな方法で個人的・集団的記憶を探る作品を制作しており、大型な絵画をはじめ、ビデオ、インスタレーション、社会参加型アートなど様々なジャンルの作品を展開しています。Forbes Russia主催の次世代を担う30名の1人としてイノベーション賞を受賞した彼女は、日本では2021年の北アルプス国際芸術祭に参加し、開催地である信濃大町の歴史に繋がる作品や住民たちの姿をモチーフにした作品を出展。瀬戸内国際芸術祭の夏会期に男木島で子供たちが参加する「学校の先生」を発表。

<展覧会情報>

  • 名称:エカテリーナ・ムロムツェワ個展「Women in black/戦争に反対して黒衣を着る女性たち」
  • 日程:7/21 (木)~ 8/22 (月)火水以外
  • 時間:10:00-18:00
  • 会場:越後妻有里山現代美術館 MonET(1F企画展示室)
  • 料金:美術館入館費に含む(作品鑑賞パスポートor個別鑑賞券)

また、この夏、東京・代官山のアートフロントギャラリーにおいても「Women in Black」シリーズに加え、米国バージニア州リッチモンドにある南軍司令官ロバート・E・リー将軍の騎馬像を撤去する過程を描いた「Take Lee Down」シリーズという、2つの独立した絵画シリーズから構成される展覧会を開催いたします。ぜひあわせてご覧ください。
【会期:8/5 (金) ~ 8/28 (日)】
≫アートフロントギャラリー(ART FRONT GALLERY)

開催概要

日時 7/21 (木)~ 8/22 (月)火水以外 10:00-18:00
場所

越後妻有里山現代美術館 MonET(1F企画展示室)

料金 越後妻有里山現代美術館MonETの入館料に含む
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