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水平に広がる建具と、傾けて吊り上げられた立体に平衡感覚を乱される。材料となった150枚の古い木製建具は、妻有全域から集められた。もとの機能は民家の引戸だが、生活の多様性を反映し、さまざまな形態をもつ。「ニワ」とは、民家の土間部分を指すこの地方の呼称。「『ニワ』や建具のかたちから見えるこの地域の空間の質を、身体を通して感じてもらうことを意図しました。この感覚が『この地に居た』という身体の記憶として残ればよいと思います」(山本想太郎)
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