《34mmの彩り》2024
十日町の文化と自然を育てた「雪囲い材」からさしこむ陽光
まちづくりを専門にするメンバーから結成され、芸術祭には2012年から参加を続ける「Doobu:ドーヴ」と、高齢化・地域文化の継承・復興といった社会問題に取り組む永野聡のゼミによるプロジェクト。ここで着目したのは、十日町の古い家屋に設置される「雪囲い材」。冬の陽光を屋内に届け、地域の自然を活性化させてきた雪囲い材を“光の装置 ”と見立てたインスタレーションを展開する。そこで生まれる交流や、展示後の地域での活用も見据えた試みである。
《皓雪冽白 (こうせつれっぱく)〜漉(す)き込む十日町の記憶〜》2022
地域の資源である「和紙」に着目し、オフラインとオンラインの2つの作品を展開している。
<オフラインの作品>
和紙の原料である楮(こうぞ)は、十日町市内で大切に住民が育てた地域の資源である。伊沢和紙職人(山本貢弘氏、小嶋紘平氏・祐希氏)と協働し、手漉きの和紙を、丹精込めて丁寧に1枚ずつ漉き込んでいる。手漉き和紙には、草木染め(地域で採集されたサクラ、クルミ)を施していて、漉き込む前に草木染めの手法「先染め」を行なっている。和紙はどれも淡い表情となり、十日町の深雪の白さと植物たちの豊かな色彩を表現している。1枚1枚の和紙は、タペストリーに形を変え、インスタレーションとして光を使った演出とともに披露される。
<オンライン作品>
芸術祭を支える地域の自然・文化・産業へ着目した作品として、オリジナルホームページ (アプリは「関連サイト」部分からご覧ください)を開設した。以下が主要なコンテンツとなる。
・和紙の原料である楮(こうぞ)が和紙になるまでの一連の流れを視覚化したアニメーション
・芸術祭を支える人々のインタビュー動画
・高感度録音/録画による地域空間の再現
オンラインの特性を活かして、常に進化し続ける(アップデートされる)デザインを目指している。変化し続ける作品を是非とも楽しんでいただきたい。(作家コメント)
作品番号 | T418 |
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制作年 | 2022 2024 |
時間 | 10:00~17:00(10・11月は16:00まで) |
料金 | ー(期間によっては作品鑑賞パスポートや共通チケットを販売) |
休館 | 祝日を除く火水定休、冬季 |
エリア | 十日町 |
集落 | 伊達 |
マップコード | 253643774*82 |
公式サイト | https://www.doobu.art/ |
公開期間 | 2024/7/13-11/10(祝日を除く火水定休) |
場所 | 十日町市伊達甲248-2 |