城山を登る道の途中、休耕田の奥に、3つの巨大な筒からなる彫刻が設置された。彫刻は中に人が入れる程大きく、家のような室内空間が作られてある。3本の筒はそれぞれ異なった内装を持つ部屋で、アクリル板やFRPなどの半透明、鏡面の壁と天井を持ち、外の林や草むらが透けて見えると同時に、そのなかに自分の姿も見ることになる。壁を置くことでその向こうにあるものを意識するようになるのだと語ったノイシュタットは、とくに絶景でもない雑木林と萱のなかに場所を選び作品を置いた。黄色の幕のむこう、秩序なくそこにある自然と自分を見つめる空間がそこにあった。タイトルからも分かるように、この作品はシリーズのひとつで、他の作品は別のプロジェクトにてヨーロッパに設置された。妻有での作品は地元住民と来訪者をつなぐ場所であって欲しいという願いを込めて、そこに集まるすべての人たちの劇場という意味のタイトルがついている。
作品番号 | D069 |
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制作年 | 2003 |
料金 | 芸術祭・四季プログラム会期中は作品鑑賞パスポートまたは共通チケットを購入ください |
エリア | 松代 |
集落 | 松代 |
マップコード | 298148801*61 |
公開期間 | 4月下旬(雪どけ後順次公開)~11月初旬 |
場所 | まつだい「農舞台」(新潟県十日町市松代3743-1)周辺 |