十日町は古くから絹織物や着物にゆかりの深い街である。そこで、“きもの”という言葉を和服としてだけでなく、もう少し広い意味で「衣服」ととらえ、街の中のいろいろなモノに服を着せていくことを考えた。服を着せる候補としてすぐに思いついたのは、「電柱」であった。普段はあまり意識されていないが景観的にはとても邪魔な電柱に、さまざまな衣服を被せることで、自分たちの街を、もう一度新鮮な目で見直して欲しいと願った。今ある街の景観にほんの少し手を加えるだけでも、かなりのことができるのではないだろうか。また、電柱だけでなく、街灯にも服を着せることを計画した。この街灯に関しては、フィンランドのmarimekko社の全面協力のもとに、ひとつの通りが長さ300メートルにわたって、Maija Isolaのデザインした“Unikko柄”で埋め尽くされた。
作品番号 | T055 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 十日町 |
集落 | 市街地 |