天井に取り付けられた構造の中をぐるぐると巡るロボット車20台程の個々から吊り下げられた棚板が、コシヒカリや民芸品を載せて店舗内をゆっくりとさまよう仕掛を店舗のインフラとして提案し、植物を育むメカニズムを、天井の軌道構造を共有するかたちで強引にバインドし、ひとつの作品として完成させた。まったく違ったものが、ひとつの軌道構造を共有しつつ個々に循環運動を繰り返しているという状況と、分岐点ごとにロボット車が相互に影響しあって、進行方向が決定されることで現れてくる時間的かつ空間的な間合いは、ひとつの風景であり、この作品の重要なエレメントである。また、それらが脈絡無く並存していることが大事であると考えている。どこにも中心は無い。「デアウ」ことで新たな現象や物語を生じるも、それらは、時間の中で濃くも薄くも拡散されていき、やがてまた何かが始まる。
作品番号 | D056 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松代 |
集落 | 松代 |
マップコード | 298179365*35 |
公開期間 | 通年 |
場所 | 新潟県十日町市松代3743-1 まつだい「農舞台」内 |