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かつては着物の里として知られた十日町市だが、時代の流れのなかで徐々に着物産業は衰退してきた。作家は、消えゆく伝統を詩的表現で映像に残すことを考えた。上田秋成の「雨月物語」の雨、月、霧という言葉から作品は発想されている。着物をスクリーンとして使うことで、霧の中に幽霊や幻影が佇むような情景が演出される。着物姿の越後妻有の人びとが、着物に映し出されていくインスタレーション。
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