秩序と無秩序秘密キチ作りは楽しいものである。段ボール、木材、針金等…その他なんでも使って自分たちの(自分の)場所をつくる。飽きたら、壊してまたはその場に放置して、次をつくる。キチ作りは、根本的に反社会であると思うがどうだろう。私は、子どもたちが自由に出入りして好きなものをつくれる場所、キチ作りを会期中毎日行なえる場所をつくろうと計画した。結果的に、これは失敗であった。そもそも、反社会的なものを毎日、実直に継続させようと考えたところに無理があった。また、私の考えていた秩序と無秩序が美術展という枠に入らなかったという思いも大きい。しかし。キチ作りに関して私の持っているイメージは体現できていたのかもしれない。建設、破壊、再生、そして破壊…。私の中の秩序と無秩序が表現されていたのは間違いないからである。
作品番号 | T059 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 十日町 |
集落 | 市街地 |