「蛇」はキリスト教文明圏では誘惑者として忌諱されてきましたが、東洋や日本では脱皮を繰り返しながら成長していくその生命力や、死と再生の螺旋的構造が神聖視されてきました。この彫刻のコンセプトとフォルムの原点がこれです。もともと私は鉄(コールテン鋼)を使って彫刻を制作してまいりました。鉄という素材は、人が高温の日を自在に操るようになってはじめて自然界から抽出されたわけです。我々の文明は「火」を媒介にしていると言えるでしょう。
「蛇」や「火」から私のイメージは連結し、発展していきます。「火」→「炎」→「蛇」→「螺旋」→「幾何学」→「自然」→「人類史」→「文明の炎」→「鉄」→「鉄彫刻」→「歩を護る螺旋の蛇」。人間の思惑を超えた禍福を司る神聖な「火」。これを灯し、これを護る形が「火を護る螺旋の蛇」なのです。
作品番号 | T026 |
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制作年 | 2003 |
時間 | 日中 |
料金 | ー(期間によっては作品鑑賞パスポートや共通チケットを販売) |
休館 | 祝日を除く火水定休(定休日も屋外作品は鑑賞可)、冬季 |
エリア | 十日町 |
集落 | MonET |
マップコード | 140181258*11 |
公開期間 | 2024/4/27-11/10(祝日を除く火水定休) |
場所 | 越後妻有里山現代美術館MonET 敷地内 |