魚沼産の「コシヒカリ」といえば、美味い米の代表として余りに有名であり、いわゆるブランド米の先駆けとなった銘柄であると記憶しています。妻有圏域では川西町と津南町、中里村が中魚沼郡を形成しており、そこからも日本全国にたくさんの米が送り届けられました。そのような事実を作品にしたいと思い、2002年秋、私は川西町上野地区の農家の方々から刈りとったばかりの稲籾を分けていただきました。牛乳パックをリサイクルしたパルプの中にそれらの籾を封印し、手漉の葉書5,000枚を制作、葉書1枚1枚には籾の提供者のイニシャルを記しました。籾入りの葉書は切手を貼ればそのまま全国に郵送できます。日本有数の豪雪地帯でもある妻有をイメージして、これらの葉書で展示会場を白く埋めました。
作品番号 | K026 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 川西 |
集落 | 上野 |