「米との対話」は、松之山の恒久設置作品で、空き家となった伝統的な日本家屋の中に置かれている。「米との対話」にはコミュニケーション技術の新旧の形が含まれている。光ファイバーを織り込んだ8つの畳がモールス信号のメッセージを伝える。そのメッセージとは1794年に書かれた小林一茶の俳句の言葉である。この俳句で使われている言葉は多義的で複雑だ。この家を訪れる人々が1階に足を踏み入れると、この俳句の言葉が流れる。寝室の窓には長点、短点の穴によってテキストが綴られ、日の光が優しく寝室に入り込むようになっている。そして電気の入った畳はハロゲンライトによって静止して見え、同時にモールス信号の点滅によって動きが与えられる。ここは夢の空間だ。かつてそうであったように、そして今再びそうなったように。
作品番号 | Y037 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松之山 |
集落 | 上湯 |
マップコード | 790821346*25 |
公開期間 | 2016年4月29日(金祝)~5月8日(日) |
場所 | 新潟県十日町市松之山湯本618 |