「連想のフィールド」はグローバリゼーションが加速する今日の「移民」や「集団移動」の問題をテーマにしている。天水越集落の棚田に点在する20枚のバナーには、この地に伝わる「管領塚」の物語に出てくる場面と百合の花が描かれている。カンポス=ポンスは、大地に深く根を下ろしてたくましく繁殖している百合に強い感銘を受けた。彼女は、自らキューバからの移民としての体験や記憶をその百合の花に投影しながら、集落の人々がもつ物語の記憶と重ね合わせて、天水越集落に広がる美しい風景のなかに織り交ぜたのである。
作品番号 | Y038 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松之山 |
集落 | 天水越 |