「Que Flui」とはポルトガル語で「流れるもの」という意味で、液体のことはもちろん、うまく進んでいる会話のことの双方に使われる。ガラスのテーブルと2つのよく磨かれた黒い石のベンチが、山中にある松之山の道のカーブに置かれている。人工的に導かれた水の流れがテーブルの下を流れ、来訪者は直接水に触れることができる。そして滝の近くから新しく掘り起こされた土が「Que Flui」を取り囲む。風景とは、出来事、物語、歴史が積み重なってできあがるものである。「Que Flui」は、会話のための公共のばあしょであり、この新しい土の上になされていく積み重ねのための場を提供する。関係を築こうとする親密さが風景を創り始める。「Que Flui」は景色創出の場である。「Que Flui」は風景の形成における参加者の出会いを促す現在進行形のプロセスである。
作品番号 | Y034 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松之山 |
集落 | 湯本 |