かくれんぼは大変ポピュラーな子どもの遊びだが、観察力と想像力が必要だ。今回は私のカクレンボを通して人々が地域と交流(コミュニケーション)し十日町を再認識する事で、これからの可能性を見たいと思った。まず十日町がきものの町ということ。伝統的な技(手描き友禅)で「新かくれんぼ大作戦」プロジェクトの象徴である自動販売機を描き、私自身が地域とのコミュニケーションをはかりたいという願いから、「Cakulenbo振袖」ができた。次に「かくれん防具」の展示・レンタル。これは街とコミュニケーションするための私からの提案である。そして親子参加のワークショップ。街に溶け込むカクレンボTシャツの制作は、見慣れた風景に新たな発見を生んだ。笑顔の絶えない現場に十日町の未来は明るいと感じた。今でも自動販売機スカートをレンタルしたおじさんが、駅で自動販売機に扮して友だちを待つ姿が忘れられない。
作品番号 | T056 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 十日町 |
集落 | 市街地 |