JR 飯山線を舞台とした新作絵本『幸せのきっぷ Kiss & Goodbye』を軸に、土市駅と越後水沢駅の横に作品を設置した。絵本は、両親 を亡くした少年と飼い犬が列車に乗って、田舎のおじいさんを訪ねる物語。列車が前に進むように、人生を切り開く勇気を与えてくれる絵本だ。ふたつの作品は、豪雪 地帯である越後妻有地域で見られる通称「かまぼこ型倉庫」に着想を得てデザインされた。倉庫内ではインスタレーションや絵、動画 や音楽など絵本のメッセージを伝える展示を行った。
【2024年関連プロジェクト】
「Kiss & Goodbye | 忘れていた大切な思い出」
JR土市駅、越後水沢駅のカマボコ倉庫型作品の周囲に、両駅舎を模った木箱を10個ずつ設置。木箱には地域の方々から託された大切な思い出と、それにまつわる品が入れられ、それぞれの思い出に合わせて作家が木箱の中の空間を構成した。鑑賞者は、まず2015年に誕生したカマボコ倉庫型作品に入り、絵本『幸せのきっぷ Kiss & Goodbye』の物語の幻想的で想像に富んだ世界に浸り、次に周囲を散策して地域の思い出が詰まった小さな劇場をみる。作品は鑑賞者自身の大切な思い出や、かけがえのない人物を振り返るきっかけを与えてくれるかもしれない。制作中は、9年ぶりに来日した作家と地域の交流も活発に行われ、保育園の子どもたちが遊びにきたり、作品完成披露会には多くの関係者が集まった。
作品番号 | T325 |
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制作年 | 2015 |
時間 | 10:00-17:00(10・11月は16:00まで) |
料金 | ー(期間によっては作品鑑賞パスポートや共通チケットを販売) |
休館 | 祝日を除く火水定休、冬季 |
エリア | 十日町 |
集落 | 土市駅 |
マップコード | 253642297*36 |
公開期間 | 2024/7/13-11/10(祝日を除く火水定休) |
場所 | JR飯山線「土市駅」(十日町市新宮甲) |