既存の価値観や社会的常識から脱却し、その地域にしか発生し得ない価値観を立ち上げる技術やイメージ力。それをデモンストレーションとして立ち上げるシステムとしての祭り。地域で開催されるアートフェスティバルをそのように捉え、この現場に足を踏み入れた。そこで以下のことが見えた。1、共有という所有概念(共有事業、共有財産、共有施設)が残っている貴重な地域(公共ではない)2、閉塞感のある困難な日常から脱却し、非日常的開放感、交流(祭)を求める必要性を自覚している地域3、風土・風習から伝えられてきた知恵や経験が、異質な価値観とポジティブな化学反応を起こす可能性の高い地域この地域は大地の芸術祭を通してさまざまな非日常の経験を重ねている。その中から日常に不可欠な価値観を見出せるのか?本気で関わりたくなった。でも長くなりそう。
作品番号 | T034 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 十日町 |
集落 | キナーレ |