「観る人の頬がゆるむものを、眉間のしわが消えるものを作ろう。そして誰よりも汗をかこう」。こんな単純な願いで制作を始めたのがこの仕事。「絵日記の中へ—夏(懐)休み—」というタイトルのもと、絵日記の世界を木彫で表現するというこの仕事は、作品を観た大人たちが思わずニヤリ、子どもたちがスゲエと叫び、若者たちがあきれ、同業者が眉をひそめる、そんな仕事になったようです。こんな馬鹿馬鹿しい仕事をやりきったゼミ生の晴れ晴れとした顔は、これからの美術教育に大きな元気を吹き込むような気がしています。撤去の日に通りかかった小学生が言った「何でずっと置いておかないの?」の一言が切なく嬉しい夏でした。
作品番号 | D085 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松代 |