1970年初頭からボルタンスキー作品には写真が積極的に取り入れられるようになった。ボルタンスキーは、写真という媒体が持つ構造や訴求力に着目し、作品として昇華してきた。今回の作品では日本人の男女の白黒写真を使用する。元々写真に写る人々の「所属」を無くし、森の中に新たな魂を表そうとしている。見る人を写真の目が見ているようにするこの作品には、鑑賞者を作品の中に引き込むインスタレーションを実践するボルタンスキーの哲学が反映されている。この作品は日本人の男女両眼の白黒写真約20枚を使って構成。引き延ばされた写真を網状の布にプリントし、林の中に吊り下げインスタレーションする。この場所では、鑑賞者は作品あるいは鑑賞者同士互いに見つめ合うことが体験できる。
作品番号 | Y111 |
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制作年 | 2022 |
時間 | 日中 |
料金 | - |
エリア | 松之山 |
集落 | 松口 |
マップコード | 298 059 494*22 |
場所 | 新潟県十日町市松之山松口 (駐車場は「森の学校」キョロロをご利用ください) |