今回の梱包用緩衝材を使用した造形は、大きさ、制作条件においてまさに冒険であった。素材との新鮮な出合いが、温めていたアイデアを形にさせたといって良いだろう。集積方法で制作していくドームのような形態は永々とした虫の営巣をイメージさせた。また地域の方や雪国の方にはかまくらを連想させるかたちとなった。ワークショップでは、ほんの僅かに湿らせることによって接着できるこの素材が、子どもから大人まで実に幅広い年齢層の方に素朴な楽しみをもたらし、とうもろこしが原料になっていることから自然環境について考えるきっかけとなった。
作品番号 | D077 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松代 |