太古の光-BOSO THE TUNNEL/動画2011
太古の光-ECHIGO MABU TUNNEL/静止画2012
太古の光-BOSO-ECHIGO TUNNEL/Photo Exhibition 2012
越後妻有地域(新潟県)と房総半島(千葉県)には、たくさんの素堀トンネルがある。瀬替えの中でもトンネルで川筋を変えたものを越後妻有では間府(まぶ)と呼び、古くは江戸時代までさかのぼる。越後と房総が素堀トンネルという現代日本では珍しい景観で繋がったのは、どちらも泥岩や凝灰岩などの柔らかい地層が走り、山間部の蛇行する川に少しでも耕地を作りたいという願いからで、今もその土木遺産は稲作に使われている。素堀トンネルの始まりは、新田開発や地すべり防止など、その土地の生活基盤整備として作られてきた人工的な景観であるが、長年の浸食や風化によって地形は変化し、いつしか人工と自然が混沌とゆらめく風景の境界のような景色になる。
太古の光〈表層シリーズ〉
温泉地の地熱地帯には、土や石、水や植物などの多様な色や形が置き去りにされている。日本各地の温泉場をたどると、地面を噴上がるガスによって化学変化を起こした土の表面、水の流れや模様が重なり、不思議な表層が次々に現れる。たくさんの要素が複雑に絡まった土の表面を写真に捉えた。
作品番号 | T260 |
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制作年 | 2012 |
エリア | 十日町 |
集落 | 漉野・旧東下組小学校 |
マップコード | 140368698*43 |
場所 | もぐらの館(新潟県十日町市東下組1368)内 |