ワイヤーによって固定されたトラックから生い茂る草は、十日町の造成地から積んだ土から出た雑草であり、一度大地から切り離されたものである。トラックによって移動してきた土は、自然の法則に従いながら、周囲の草木の成長と連続した時間を経て、雑草が茂る。しかし、成長した土は、浮遊されたまま特定の場所にトラックごとつながれているので、この場所からより浮き上がったものとして存在してくる。同化と異化を同時に存在させることで、生・死、感覚的な自然・人工の区分、これらの時間とともに変化していく事象を混沌とした状況で結合させたいと思った。
作品番号 | T043 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 十日町 |
集落 | 市街地 |