この作品はぼくと研究室の学生とのコラボレーションの結果である。渡辺研究室ではコレボレーションは重要な理念とみなされている。2003年1月に十日町を見学したあと、光ファイバーを用いたインスタレーションを学生たちに提案した。それに反応して、学生からはいくつものアイデアが寄せられ、キャッチ・ボール型のリアクションが連続し、最終的な形態に到達した。光ファイバーの発光や照明ボックスに関しては外部の方々からもアドバイスをいただき、学生たちが制作、管理を行なった。このプロジェクトは、そういった広範な「コラボレーション」のもたらしたものである。とはいえ、この空き地にさまよって来た人が観たものは、かぎりなくデリケートな光の場であったはずである。それはかぼそい光だが、また、忘れがたい強さももっていた。
作品番号 | T057 |
---|---|
制作年 | 2003 |
エリア | 十日町 |
集落 | 市街地 |