松之山の田園風景の中にある伝統的な木造の蔵が、安らかな聖域へと変化し、光の反射する、植物的な空間に生まれ変わっている。人々は、いにしえの薬屋、研究所、さらには植物博物館にも似た空間にひそかに足を踏み入れることになるが、ここは地元の植物を焼酎に漬けたジュース、「エリクシール」が飲めるショット・バーにもなっている。小さな空間を囲む木の壁は、古代の薬草学の本から引用されたスケッチやテキストが刻まれたガラスのパネルで覆われている。作品は、この地方の薬草学の伝統と知識を現代アートの中に組み入れることによって、人々に伝え保存する役割を担っている。私は、人々をひきつけ、そしてここの風景の美しさや豊かさ、伝統的にこの風景の一部を構成してきた文化を改めて見直してもらえるような作品を作りたかった。地元の人々との共同作業はとても意義深く、そして楽しい経験だった。
作品番号 | Y035 |
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制作年 | 2003 |
時間 | 11:00~16:00 |
料金 | 一般400円、小中学生200円 ※Y013を含む (期間によっては作品鑑賞パスポートや共通チケットを販売) |
休館 | 祝日を除く火水定休、冬季 |
エリア | 松之山 |
集落 | 上湯 |
マップコード | 790821379*46 |
公開期間 | 2024/7/13-11/10(祝日を除く火水定休) |
場所 | 新潟県十日町市松之山湯本642 |