現代はさまざまな通信手段があり、テレビ、雑誌、インターネットなど日本中どこでも利用可能である。しかし、それらはメディアの特徴として、「知っているけれど現実には体験していない」ものがほとんどである。このプロジェクトでは、町内に設置された「ドリームポスト」へ、来訪者自身が欲しいものの名前を書いて投函し、後日、架空の街から、実際にそれに答える品物が送り届けられる(一部は松代小学校6年児童制作)。町の中に、架空の郵便局、ポスト、郵便局員を設定し、それを介して実際に品物が送られることで、人と人の関係をもう一度問い直す装置となればよいと考える。また、地元の児童にとっても、架空の郵便局を通じ、実際に遠方の人に作品を制作して送る行為は、美術の受け手ではなく、発信者を体験する良い機会となるであろう。
作品番号 | D081 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 松代 |