明後日新聞社文化事業部

公開休止中
2024/7/13-11/10(祝日を除く火水定休)
Photo by Ishizuka Gentaro
Photo by Hashimoto Takao
Photo by Hashimoto Takao
Photo Nakamura Osamu
Photo Nakamura Osamu
Photo Nakamura Osamu

作品情報と地図

作品について

2003年、日比野克彦が旧莇平小学校を拠点に活動を開始以来、大地の芸術祭や地域情報を伝える新聞を200号以上発行してきた明後日新聞社。社屋を覆う「明後日朝顔」の種は、全国約30か所で育てられ、地域間の交流を生み出してきた。

【明後日新聞社の基本理念】
一、明後日新聞社は、あしたのそのつぎに思いを描きます。
一、明後日新聞社は、まだ見えないけど、なんとなく見えるかな、を大切にします。
一、明後日新聞社は、もうすぐやってくるという気持ちとそんな先のことなどわからない気持ちが共存する場所を活動の拠点とします。
一、明後日新聞社は、同じようなことを感じる人がどこかにいるというふうに考えたいという小さな期待を見つめ続けます。

◆2024
明後日朝顔の種のかたちと、種が全国へと運ばれ、人と人、地域と地域を繋げていく様子から、作家が「朝顔の種は船のようだ」と着想し生まれた「種は船プロジェクト」。ダンボール製の《種は船》のうち、《金沢丸》(2007)、《明後日丸》(2007)、《YOKOTORI丸》(2008)の3隻が明後日新聞社の校庭に入航。現在5隻の「種は船」が莇平に停泊している。ほか、作家による招聘作品も展示。
*《金沢丸》(2007)→2016年さいたまトリエンナーレの際に塗り替え、《別所沼丸》と改称
《YOKOTORI丸》(2008)→2016年さいたまトリエンナーレの際に塗り替え、《Saitori丸》と改称

[作家による招聘作品]
《風景へ ‒ 呼吸 ‒》柏木崇吾
有機物はやがて朽ち、大地に吸収される。人も木も微生物も動植物も、私はこの地に滞在し、その過程を感じた。吸収された養分は分解され、新たな生命の芽吹きへとつながる。その繰り返しと循環は、昨日を生き、今日を生き、明日へと生きるための、大地という大きな存在の呼吸のように感じられる。
【展示場所】《想像する家》となり・タバコハウス(公開終了)

《ノマドギャラリー in 莇平》TAORIGE SARINA (タオリグ・サリナ)
遊牧民の移動生活に着想を得て2022年より始めたプロジェクト・ノマドギャラリー。タオリグが自作した「ゲル」(出会いの場)を移動させ、日本各地を巡りながら地域との新たなつながりを形成することを目的とする。たどり着いた土地で地域の人々と縁を結びつつ、ワークショップやお茶会などの活動を展開し、アートを通じたコミュニケーションを図る。
【展示場所】旧莇平小学校 校庭(公開終了)

《莇平の神社幟をつくる》金田鈴美(三代目金龍)
60年以上莇平集落で使われている「松苧神社幟」の新調と、鑑賞者を集落の内部に招く33本の「小旗」で構成される作品群。長年集落に関わっている作者が、鯉幟職人となったことで発生した。作品は集落との招代となり「神社幟をあげる」「神社幟の看板をつくる」「神社幟を見え易くする」「古い神社幟を見送る会」等の展開が生まれた。
【展示場所】莇平 松苧神社(公開終了)


◆2022
背景や習慣の違いを超えた多様な人々の出会いによる相互作用を表現として生み出すプログラムとして作家が継続的に行っている「TURN」プロジェクト。2022年は本プロジェクトの取り組みとして、作家とキューバの方々で制作した作品を新たに展示。


◆2018
《アジアの獣神奉納のぼり旗》を40本制作し、4つの広場に設置。集落内にある《ギャラリー幸七》では、赤道直下の国エクアドルで描かれた新作の絵画《赤道のものの音》(セキドウノモノノネ)を展示。あざみひら演劇祭では、《ギャラリー幸七》の前、明後日新聞社の校庭と休耕田につくられた屋外劇場「おかえん」の3か所を舞台に公演が行われた。


◆2015
2003年に莇平で始まった「明後日朝顔」プロジェクトは全国29か所にまで展開。校舎内では明後日朝顔のドキュメントの公開や、明後日新聞の発行、地域サポーターによる「明後日市」も開催された。


◆2012
明後日新聞の発行は140号を超え、会期中には週に1回地域情報を発信。また、小正月や収穫祭にならび恒例となった行事「ヒビノウィーク」は、莇平集落内を使った演劇祭や民謡の会など、夏祭りでにぎわう一週間となった。集落内には新たに明後日新聞社員やアーティストが滞在制作できる《想像する家》が誕生。


◆2009
校庭に展示された「FUNE」は、「アジア代表日本」展(九州国立博物館)に出品された後、明後日新聞社へ巡回。ワールドカップアジア予選に参加した37か国のうち、12か国の「FUNE」が、明後日新聞社へ寄港した。また、インターネットテレビ局「一昨日テレビ局」では作家の撮影したムービーや日記、視聴者から投稿されるコメントなどを放映。


◆2006
種の形をした船「種は船・莇平丸」が校舎のガレージに入航され、周囲に色紙で海をつくるワークショップが行われた。また、集落内を一望する斜面に「山床」が設定され、来訪者は眼下に広がる風景を楽しんだ。


◆2003
集落のお母さんの一声をきっかけに始まった「明後日朝顔」プロジェクトは、本社となる旧莇平小学校の外壁に朝顔のための縄を張ることからスタートし、日に日に朝顔が覆われていった。その校舎の姿は自分たちの気持ちを他者に伝えるという意味においては「新聞」といえるのかもしれない。朝顔の種を取った後、また来年に向けて明後日新聞のエネルギーを発揮するのを待っている。
本社2階には教室を改装した編集室と、社主日比野克彦の1980年代の作品が展示されている部屋があり、訪れる人に時間の流れを忘れさせた。会期中ほぼ毎日発行されている新聞の編集だけでなく、文化事業部としてのワークショップや「アサッテカップ」も地元の人や多くの一般の人を集め開催された。

作品情報と地図

作品番号 D103
制作年 2003 2006 2009 2012 2015 2018 2022 2024
時間 10:00~17:00(10・11月は16:00まで)
料金 [明後日新聞社文化事業部入館料]一般600円、小中300円(期間によっては作品鑑賞パスポートや共通チケットを販売)
休館 祝日を除く火水定休、冬季
エリア 松代
集落 莇平
マップコード 298295301*50
公式サイト http://asatte.jp/
公開期間 2024/7/13-11/10(祝日を除く火水定休)
場所 新潟県十日町市莇平(あざみひら)550-1
つながる

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