十日町周辺の冬景色に見られる「雪囲い板」は、豪雪から窓やドアを守るために幾枚もの木板を雪止めとしてはめ込んでいくものである。そのため屋内は昼間でも暗くなり、街路にも家の明かりは漏れてこず、暗い冬がさらに暗い街と化す。我々のプロジェクトは「明るい十日町」を再生するのと同時に、道筋にある各家庭のそれぞれのアイデンティティを新しい家紋を作るように「イエノシルシ」として街に対してカミングアウトするという新しいコミュニティデザインである。使用された材料は、強度をもちながらも透明性のあるポリカーボネイト板で、その1枚1枚に住民たちとの会話の中から導き出された各家々の「シルシ」がプリントされている。
作品番号 | T058 |
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制作年 | 2003 |
エリア | 十日町 |
集落 | 市街地 |