ここからは平地の少ない仙田地域に特有な水田風景を2つ眺められる。手掘りのトンネルによって渋海川の流れを変えてつくられた「瀬替え」の水田と、地滑りによって生じた緩斜面を利用した「棚田」である。これらのU形と階段状のかたちを1/10のスケールで写し取って敷地に埋め込んだ。モデルとして再現された小さな地形のなかを歩き回ったりよじ登ったりしてみる。そのとき触れる土や空や川音を通してモデルの向こうに現実の世界が透けて見える。さらに、この場所を川の対岸から眺めるために20分ほどの散策をしてみる。離れて見ることは世界を理解するもうひとつの方法である。ここからはモデルをオリジナルとして見ることができる。(公募作品)
作品番号 | K038 |
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制作年 | 2006 |
エリア | 川西 |
集落 | 中仙田 |