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「雪室」とは雪を通年で貯蔵し、食糧の保存や医療に役立てられた雪国の知恵。作家は天水山の中腹、標高800メートルほどにある高原地帯の雪室跡に長期滞在しながら制作した。断熱材や構造、防寒具、民具を配置し、内側から雪囲いをするように徐々に住空間をつくり出す。地熱や気温、訪れる人びとの体温が空間に編集され、雪は日々姿を変えていった。タイトルには「今までそこにはなかった空間を予約する宿」という意味が込められている。
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