1966年福井県生まれ。東京藝術大学大学院修了後、20代は金属彫刻を手がけていたが30歳の時に出家得度し、曹洞宗僧侶となる。1996年大本山総持寺祖院での修行後、彫刻した木を炭化させる「フロギストンシリーズ」の制作を開始。2006年の大地の芸術祭では下条の願入集落で作品を発表し、以後室野、清津峡、キナーレと場所を変えながら展示し続けてきた。その間様々な要因で破損あるいは全壊した作品を修復し続けているが、炭という素材が非常に壊れやすい繊細さを持つと同時に、「壊れて価値が無くなることがない」作品だということも感じている。2013年と2016年の瀬戸内国際芸術祭では香川県三豊市詫間町粟島で作品を発表した。2022年からは秋山郷にある旧大赤沢分校で作品を取り囲む空間としての山、森、樹木に関わるインスタレーションを展開している。