酒百宏一

日本

主にフロッタージュという写しとりの技法を使って、その場所やモノの一部を写し取る作品づくりを行っている。とりわけ地域における土地と人の営みに焦点をあて、地域の記憶を恊働でかたちにするプロジェクトを各所で展開している。芸術祭での作品「みどりの部屋プロジェクト」は、2006年から継続して活動を展開している。主な作品に失われつつある新潟の水の記憶をフロッタージュを通して新潟市全域でかたちにした「Niigata 水の記憶プロジェクト」、東京・南千住の移ろう町の記憶を住民とともに作品づくりを通してかたちにする「町の記憶PROJECT 南千住10000枚の記憶」などがある。現在、大田区の町工場の営みの記憶を記録し継承するプロジェクト「オオタノカケラ」、原発事故で被害のあった飯舘村の変わることない人と自然の営みをこの土地の方言の「までい」になぞらえて展開している「までい 花プロジェクト」がある。東京工科大学デザイン学部教授。

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